慶應義塾高校の入試といえば、問題形式にあまり変わりがないことが特徴的ですが、今回はその定番の問題群から、文法の正誤判定問題をとりあげます。以下の下線部A~Dの中から文法的・語法的に間違っているものを1つ選び、選んだ箇所を正しく直すというものです。
I (A)like this city (B)even more every time something (C)exciting (D)is happened.
正解は(D)でhappens。happenは後ろに名詞をとらない自動詞なので、受動態にしないというのが理由です。もちろんこれも重要なことですが、あえて今回はそこではなく高校以上なら習う機会もあるはずのevery timeに注目してみます。これは名詞句(名詞のカタマリ)というより、接続詞へと機能が変わっているものと考えられます。
①That man makes me angry every time I see him.
②Every single time he calls, I’m out.
OALD (Oxford Advanced Learner’s Dictionary)に記載してある例文(②のsingleはeveryの強調にあたります)を見てわかる通り、接続詞のように節(主語、動詞があるかたち)をつくっています。辞書的な意味としては、「~するたび、~するごと」と訳すことが多いようです。
似たようなはたらきをする表現としてeach time/the first time/(the) next time/the last time/the moment/the instantなどもあるので、あわせて用例をチェックしましょう。
コメント