気になった英語問題・番外編 学年末テストを見ながら

学年末テストの問題を塾に持ってきて、懸命に解きなおしをしている生徒がちらほら。じつに殊勝な心掛けだなぁ、と感心しつつ、少し彼らが解いた問題を見てみると100点をとれないようにするためか、「明らかに授業内で教えていないだろう」というものがちらほら。いわゆる、教科書からの出題ではない「実力問題」というものです。以前からもこの問題の悪しき点が気になっていましたが、今回もなかなか……。

たとえば、中1なのにwant toなどの不定詞が注なしで長文内で使われているぐらいはかわいいもので、ある中2の問題にいたっては、本文中には分詞構文やセミコロンが注なしで使われ、おまけに設問部分では、学校の教科書には出てこないenough toが使われている箇所の和訳が問われ、内容一致問題でtoo~toと(これまた注なしで学校の教科書で扱われていない)thoughが平気で使われていました。

公教育に関してああだこうだ口を挟めるような身分ではありませんが、これらを「文脈判断」で片づけるのはちょっと乱暴です。なによりこれらができないことで、保護者から責められる生徒がいるかもしれないと考えると、じつに不幸な話だと思います。今後は、授業で扱った内容にふさわしい問題が作成されると良いのですが。

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