中3生の保護者会で話した内容の一部を載せておきます。
中3生は、入試まで残りわずか。最後の追い込み頑張って!中1、中2生は、後期中間試験がもうすぐですね。みんなもしっかり頑張っていきましょう。そしてどうせ勉強するなら効率よく勉強したいですよね。そんな皆さんの為に勉強方法をまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
§ 効率的な勉強方法と注意事項
①まずは睡眠時間の確保から考えて時間を割り振る。ただこの時期からは夜型から朝方へ変更。
②集中できる時間を長くする一番簡単な方法は,「時間を区切って勉強する事」
例として学習時間は「40分勉強・10分休憩」のセットの繰り返しでやってみる。大切なのは,「まだ集中力が続 く」「まだできる」と思うときでも時間が来たら休憩をとってしまうこと。歯切れが悪くても一旦そこで休憩を 取る。
・朝の科目
簡単な計算問題や短い英文・漢字など軽めの教材
・午前中の科目
自分にとって最優先順位の科目(暗記以外),前日やって解けなかった問題など
・午後の科目
思考力が試されるタイプの問題に取り組みましょう。理数系科目はぴったりですが,文系科目 でも国語の記述問題 や英語の長文問題,社会の論述問題はこの時間帯にやるのがオススメです。
・夜の科目・・寝る前30分は,必ず暗記科目を復習する。
(社会や理科)歩きながら覚える方が定着率が上がる。
順番が大事
復習→スマホ,TV,マンガ→寝る・・×
スマホ,TV,マンガ→復習→寝る・・○
・暗記科目(国語の知識分野,数学の公式,英語の単語・文法,歴史の年表・人物etc・・・)は,早めに取り組 み,複数回確認をす る。短期間で取り入れたことよりも,反復して覚えたことのほうがより定着します。
§ 圧倒的な差が出るアウトプットを習得する。
勉強におけるインプット(入力する、取り込む。)とは,総じて知識を蓄える行為のことを指します。よって参考書を読ん だり,授業を受けたりして新たな知識を得ることや,習ったことを復習して暗記することなどは全てインプットで す。
それに対してアウトプット(出力する。発信する。)は,たまった知識を外に出す行為。
具体的には下の3つ。
①書くこと・・・=参考書を「書き写す」のではなく自分の言葉で「書き換える」メモやノート に自由にまとめる。
②話すこと ・・・=学んだことは人にすぐ教える。友人や家族に教えたり,プレゼンをする。
プレ ゼンは機会があま りないと思うので,教えるならこう教えると考える。独り言でもOK。
③行動すること・・・=読むだけではなく必ず演習問題を解く。情報をもとに,実際に何かを作った り行動に起こし たりする。
文系科目なら「書いて覚える」という方法が非常に有効です。書くという能動的な作業によって様々な感覚が刺 激されるため,ただぼんやりと眺めるよりも学習が捗るでしょう。
理系科目なら定期的に時間を測って実際に問題を解いてみて,CHECKするのが良いでしょう。
応用問題を解く段階になったら,演習の中で気づいたことをメモする習慣をつけるのが良いでしょ う。
・左脳は情報をインプット、右脳はアウトプットする。
米ニュージャージー州・モンクレア州立大学のルス・プロッパー准教授(心理学)が米科学誌「PLOS ONE」(電子 版)に暗記する前には右手を,思い出す時には左手を握ると効果がアップするという論文を掲載。
実験は,右利きの被験者51人を対象に行ない,72個の言葉が書かれたリストを見せ,ゴムボールを手の中で90秒間強 く握り,その直後にできるだけ多くの言葉を暗記する。その後,もう一度ボールを90秒間強く握り,その直後にでき るだけ多くの言葉を思い出して書き出す。実験では,ボールを握る手を変え,被験者を以下の5つの方法に分け てテスト。
(1)右手だけ:言葉を暗記する時も,思い出す時も右手だけでボールを握る。
(2)左手だけ:言葉を暗記する時も,思い出す時も左手だけでボールを握る。
(3)左手→右手:言葉を暗記する時は左手で握り,思い出す時は右手で握る。
(4)右手→左手:言葉を暗記する時は右手で握り,思い出す時は左手で握る。
(5)握らない:言葉を暗記する時も,思い出す時もボールは握らない。
その結果,「右手で覚え,左手で思い出す」という(4)のグループの成績がもっとも良かった。
これによれば,右手が左脳,左手が右脳とつながり,活性化させることはわかっていて,記憶は左右 両方の脳の前頭葉 が重要な働きをしているとのこと。左前頭葉(左脳)は記憶を蓄積する役目を果たし,右前頭葉(右脳)は記憶を 引き出す役目を果たす。だから,暗記の前に右手で左前頭葉を刺激すると,言葉をインプットすることに役立ち,思 い出す前に左手で右前頭葉を刺激すると,言葉をアウトプットするのに役立つと理由らしい。
ゴムボールを使うと握力アップにもなりますしね。是非試してみて下さい。
ただ,これは右利きの人を被験者として集めた実験なので,左利きの生徒とかはどうなるのかは今後調べたいとのこと。
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