行動経済学や心理学の分野では有名な「ヒューリスティック」。Wikipedia風にいうと、「必ず正しい答えを導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることができる方法」ということになるでしょうか。
常日頃われわれ人間はある程度、直感的に答えを得ることが多く、実際それでなんとかなってしまうことが多いのですが、よくよく考えてみるとおかしなケースというのはゴロゴロあります。
たとえば、正六面体のさいころ(四面が緑、残り二面が赤)を20回振ったとき、以下に示すもののなかで、最も起こりそうな順番を1つ選んでみましょう(素直な気持ちでチャレンジ)。
1.赤緑赤赤赤
2.緑赤緑赤赤赤
3.緑赤赤赤赤赤
あなたは1番を選べましたか? ちなみに2番が最も多い誤答。そもそもさいころを振る回数が重要なことに気付いているでしょうか。「緑が多い」というような前情報に影響を受けがちなのが人間なのです。
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