習慣を身につける

歯医者さんの待合室で待っている時、何気なく待合室のモニターを見ていたら、歯の磨き方を啓蒙するアニメが映っており、しきりに「歯ブラシではどんなに丁寧に磨いても全体の60%までしか汚れは落とせない」ということを伝えていました。では残りの汚れをどうやって落とすのかというと、歯間ブラシやデンタルフロスで落とすべきとのことでした。

しかしどれほどの人が、それらを使っているのでしょうか。やはりそのアニメの中でも「歯間ブラシやデンタルフロスは面倒だと思っていませんか?」という問いが投げかけられていました。たしかに「面倒だな」と思いながら見ていたら、突然自動車のシートベルトを引き合いに出し、「法律が出来た当初は皆が『面倒だ、窮屈だ』と思っていたシートベルトも、今では何の違和感もなくつけていますね」というメッセージが。

つまり習慣づければ、歯間ブラシもデンタルフロスも全然面倒なことなどではないということです。外国では小さいうちからこの習慣づけをしているらしく、なるほどと思うところがありました。歯が悪くなってから歯医者へ行くぐらいなら、その前に習慣づけをして歯が悪くならないように予防しようということですね。

授業などで「勉強が出来る生徒と出来ない生徒の違いが分かる?」と生徒によく質問します。答えは簡単。「自分の成績を良くも悪くもしっかり把握しているかということ」と、「家庭での勉強の習慣づけがしっかり出来ているかということ」の2点。まずはしっかりとした習慣づけを身につけることが大事。そのためには自分の努力も必要ではありますが、見守る人たちの協力も必要です。1週間のなかで自然と机に向かう習慣づけが出来れば、勉強はさほど難しいものではありません。シートベルトと同様、何の違和感もなく受け入れられるはず。子供達に関わるすべての大人が見守れば、きっと習慣がつくのではないかと考えています。

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