昨年は小学校(2020年)の教科書が、今年から中学校(2021年)の教科書が変わりました。来年からは高校(2022年)の教科書が変わります。
今回の中学校の新学習指導要領の内容は、
①知識・技能を高める
②思考力・判断力・表現力を高める
③より良い人生を送るための人間性
④より能動的なプログラミング教育
⑤コミュニケーション能力を高める英語 といった内容です。
つまり求められているのは,グローバルな世の中を生き抜くための「知識・思考力・人間性」です。
特に今回の中学校の教科書の改訂は、内容の増加はもちろんありますが、⑤を高めるために英語の教科書がとても難しくなっているのが特徴だと思います。
下の表を見て下さい。小学校から高校まで扱う単語数の変化です。
これまで | 新学習指導要領 | |
小学校 | - | 600~700語 |
中学校 | 1200語程度 | 1600~1800語 |
高校 | 1800語程度 | 1800~2500語 |
合計 | 3000語程度 | 4000~5000語 |
小学校の高学年で英語が教科になり、そのため次の単元が小学校に移りました。
英単語600~700語
基本的な日常会話(be動詞、一般動詞、疑問詞、can、過去形の表現などを含む)
つまり中学1年の教科書は、小学校で600語~700語の英単語を理解している事を前提に作られていますが、実際に単語の書き取りまで取り組めている学校は少ないのではないでしょうか?
従来4月には、基本的な単語やアルファベットを学んで英語になれるところから始まりました。
ところが!2021年度からは違います!基本的な単語や自己紹介は小学校の英語でやってきてるでしょ!という所からはじまります。中学校1年生は,小学校で英語の塾にいっていない子にとっては、初めて本格的に英語を勉強する事になるので、気を抜かずにしっかり頑張りましょう。
また、その他の教科も近年のSDGsの視点から、出題傾向が教科横断型へと変化してきています。
その中で、各教科とも問題解決型学習PBL(Project Based Learning)。これは別名「課題解決型学習」とも呼ばれ、知識の暗記などのような生徒が受動的な学習ではなく、自ら問題を発見し解決する能力を養うことを目的とした教育法で、私立校を中心に多くの学校で行われています。
今までの自宅学習は、教科書を使って予習・復習をし、知識・技能を定着させることがメインでしたが、グループワークなどは1人ではできません。これからは討論の為の下調べや準備を自宅で学習することが多くなるでしょう。
今まで以上に自宅学習で準備をしっかりしていないと、グループワークでの授業には、ついていけなくなることも考えられます。
それでも焦る必要はありません。そのために先生達がいます。毎日の少しずつの積み重ねが大事です。部活等も忙しくなっていく時期ですが、しっかりサポートしますので、一緒に頑張っていきましょう!
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