コロナの中 勉強を見直してみる

そろそろ各中学校も前期期末試験が終了しそうです。結果が出次第回収し、点数が低い子にはアドバイスをしていかなくてはなりません。ただ、ふだんの様子を見ていると、やはり勉強に前向きな子と、どうしても取り組みが不十分な子がいます。取り組みが不十分な子供たちに聞くと「勉強しなさい」といわれるのが一番嫌な言葉らしいです。知識が増えていくのは楽しくない?と聞くと、翌日にすぐ忘れるんだよねと返ってきます。継続は力!まずは勉強の習慣が身についてくれればと願うばかりです。

話は変わりますが、厚生労働省によれば、日本の子供の貧困率は13.9%(2015年)で、17歳以下の子供の約7人に1人が経済的に困難な状況にあり、世界的に見ても日本の子供の貧困率は高いという現実だそうです。

貧困な家庭では、夜遅くまで親が仕事をしているため
① 一人では勉強でわからないことがあっても聞くことができない。
②親が家にいないので宿題をする習慣が付かない。
③塾や習い事など、学校以外で学習する機会が少ない。
などの要因が、学力低下につながっているようです。
データによると一般的な水準の家庭よりも貧困家庭の子供の方が学力が低い傾向があるという結果も出ています。もちろんその中で頑張っている子も沢山いるはずです。塾に通えている子供たちは、とても幸せで恵まれているということです。

だからこそ甘えることなく頑張って欲しいと思います。コロナで休校期間中も、誰一人欠けることなくリモート授業ができたことも、とても幸せなことです。子供たちには今自分が置かれている現状が、どんなに幸せなことかしっかり理解し、誰もが時間を大切に使ってほしいと思います。勉強ばかりがすべてとは思っていませんが、同じ時間を共有するなら、その時間は集中してほしい。また、復習の習慣こそが学力UPにつながるとすれば、とにかく家庭での勉強の習慣を身につけてほしいと願っています。

近い将来を考えると、学力が低いと大学への進学はおろか、高校への進学も危ぶまれます。進学ができないということは非正規雇用や低い給料で働く可能性が高くなるということです。今というより子供たちが大人になって社会に出て自分で稼ぐようになる、また結婚して子供を持つようになるとき、これまでの積み重ねに大きく左右されてしまうことが予想されます。今子供たちにとって必要なことを子供たちにも分かるように、しっかり伝えてゆく義務が我々大人にはあると思っています。

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